お婆様のダイヤモンド1粒イヤリングを1点留めデザインピアスに【No230812】

Before

After

●ご依頼内容

こちらのお客様もホームページをご覧になりご来店いただきました。お婆様がとてもジュエリーがお好きな方でデパートの外商から事あるごとに買い集められた素晴しい数多くのジュエリーをお母様・ご本人様・妹様の3人にお分けになられたとの事でした。

ご本人様は、頂いたジュエリーを時折ケースからお出しになり眺めながらどうしようかとお考えになられていたとの事です。事例集を見てダイヤモンドのイヤリングは1点留めピアスにジュエリーリフォームするこ事はお決めになっていらっしゃいました。

その他のお持ち込み頂いたジュエリーを拝見させて頂きジュエリーリフォームするモノ、修理するモノ、お買取りするモノに分けていきました。

●リフォームについて

今回は、ご希望の1点留めピアスのジュエリーリフォームと修理を2点お預かりいたしました。その他は、お買取りさせて頂きダイヤモンドピアスのジュエリーリフォーム代に充てられました。

片方で0.4ctありトータルで0.8ctの一粒デザインのイヤリングを1点留めピアスにジュエリーリフォームしました。1点留めは、シンプルでお石の輝きを最大限に引き出せるデザインですが注意点もあります。

クラリティグレードがＳＩクラス以上でないと加工出来ません。その理由は、ダイヤモンドを横から見てガードル（土星の輪の部分）とキューレット（三角すいの頂点）に爪をかけて留めるので通常の留め方よりお石に負荷がかかります。内包物が多いＩクラス以下のお石の場合負荷がかかる際にお石が割れてしまうのです。

世の中の物質の中で一番硬いダイヤモンドでも実は、割れてしまうことがあるんです。カットグレードGood以上でないと綺麗に輝きません。地金部分が少なく殆どがダイヤモンドなのでデザインでごまかすことが出来ないのです。

カラットが3ct以上でないと爪が目立ってしまいダイヤモンドの存在感が引き立ちません。爪の数は少ないですが爪自体のサイズは大きいのでお石のサイズがそれなりにないと枠ばかり目立ってしまいます。総合的に高いグレードのお石でないと出来ないデザインなのです。

お持ち込み頂いたイヤリングは鑑定書が付いていた訳では無いのですがGIA宝石鑑定士の新海が見てそのグレードをクリアする高品質のダイヤモンドでしたので1点留めが可能でした。