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カラーストーン

レアストーンのブラジル産パライバトルマリンとピンクダイヤモンドをピアスに【1727】カラーストーン

Before

After

今回のご紹介は、松戸市からお越しのパライバトルマリンのピアスをオーダーされたお客様です。
パライバトルマリンほど、一瞬にしてすべてのジュエラー、そしてジュエリーを愛するすべての人を魅了した宝石は他に存在しないでしょう。

なぜなら、ブラジルのパライバ鉱山で発見されたこの宝石は、他にこの世のどこにも存在しない色を持っていたからです。
見るもの全てを驚かせたこの色は、サファイアの青とも、アクアマリンやラピスラズリの青とも違う。

その不思議な色合いで今も愛されるタンザナイトともまったく違う。

それどころか空の青とも海の青とも、きらめくような南国の蝶の羽、この世のあらゆる花の青とも、違う色でした。

どうにかパライバトルマリンの不思議で魅力的な色を表現しようとした誰かが『ネオンブルー』と呼んだ、けれどもこれほど鮮やかな色をしたネオンなんてもちろん存在しないでしょう。

それこそ、ファッションに敏感だったあらゆる人を驚かせた宝石だったのです。

今では鉱山から全ての宝石が掘り尽くされてしまい、パライバ・トルマリンは市場に流通しなくなってしまいました。

現在ではブラジルのパライバ鉱山以外の場所から算出される宝石のほとんどは『パライバトルマリンとよく似た宝石』という意味で、同じ名前で市場に流通しています。

ですが、真のパライバ・カラーを持った宝石は、一番初めに見つかったあのパライバ鉱山で見つかった宝石だけなのです。

誰もが憧れる本当のパライバトルマリンにふさわしいジュエリーを作り出すために、お客様はオーナー新井にオーダーを依頼しました。

お客様のご依頼から探し出したパライバトルマリンは三粒。正真正銘、ブラジルのパライバ鉱山から産出したトルマリンが欲しい、というご依頼に応えた結果。 探し出すことができた、希少な真正のパライバトルマリンでした。

ですがご希望いただいたデザインはピアス。当然、左右対称のあたりまえのピアスにはできません。

けれども、どうしても存在を主張しがちなリングやペンダントではなく、耳元からさりげなく存在感を主張するピアスをご希望される。そのセンスは、さすが個性ある宝石をお求めになったお客様らしいものです。

 

そこでオーナー新井は、ビビットな色彩をこれ見よがしに主張するデザインではなく、シンプル、けれどもスマートなデザインを提案しました。

大ぶりですがすっきりとしたピンクゴールドのデザインは、どちらかというとシンプル。ゴールドの葉の間に青い花が咲いたモチーフを意識しつつ、すっきりとしてシンプルなデザインに仕上げます。

他の宝石をあしらうとありふれたジュエリーになってしまうかもしれない。あえてそんなデザインでビビットな色合いを目立ちすぎず、それでいてスマートに演出します。

そんなデザインを選んだのも、実は、三粒のパライバトルマリンを、バランス良くピアスとして仕上げるためでした。

オーナー新井がこの個性的なピアスにあわせるために選んだのは、ピンクダイヤモンドでした。

千粒のダイヤモンドの中にたった一つしか見つからないピンクダイヤモンドは、パライバトルマリンに負けることがないくらい希少な宝石です。

『すべての宝石の中でもっとも輝く宝石』であるダイヤモンドでありながら、キュートなピンク色を悪戯っぽくまとったピンクダイヤモンドはなんだかちょっと生意気で個性的。

『私はただのダイヤモンドじゃないのよ!』とツンとお澄ましした宝石です。

そんなピンクダイヤモンドをパライバトルマリンの花を咲かせたピアスの先にあしらうと、トルマリンの花を咲かせたジュエリーの先にキラキラ光る朝露が光っているみたい。

ですが。。。

こんな鮮やかなブルーの花もどこにもなければ、こんなピンクの雨粒が降ってくることもないとは思いませんか?

アシンメトリーなカラーが生き生きとしたリズムを作り出した結果、これだけ個性的なピアスが完成いたしました。

 

思えば、お客様がずっと追い求めてきた不思議なブルーのパライバトルマリンは、お客様のことを待ち続けていた『青い鳥』なのかもしれません。

それとも芸術家が一生をかけて追いかけても手が届かないという幻の美の象徴、『青い花』なのかもしれません。

そんな奇跡の出会いをずっと探し続けてきたお客様にふさわしい『青い花』を、オーナー新井はダイヤモンドの露を宿した世界のどこにもない花として咲かせました。

きっとさりげなく、それでいて個性的な奇跡のパライバ・ブルーは、幸運の青い花としてお客様の耳元に咲き続けてくれることでしょう。

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